蔵王の自然を守るための講演会を行いました

蔵王の自然を守るための講演会

 

 

 

 

 

 

 

以前、告知をしましたが、蔵王に毎年できる樹氷をはじめとした自然環境が置かれている状況を知って、今後の未来にどのように残していくかを考えるきっかけとして、「蔵王の自然を守るための講演会」を11日開催しました。

 

講師は、山形大学 理学部 地球環境学科の柳澤文孝教授。

 

地球温暖化や大気汚染などを主に研究対象とされておられますが、その1つとして蔵王の山にできる樹氷の状況も研究されています。

 

その先生の話の、主だったところを要約すると、

・大正3年2月15日に樹氷は発見された。

・昔の樹氷は人の4~5倍くらいの幅。高さも3~4倍。

・1940年代には宮城・山形県境の笹谷峠(標高約1000m)でも見られた他、12月上旬に既に立派な樹氷ができていて、4月まで見ることができた(今は1月中旬~2月初旬がピーク)。

・1960年代、1980年代に気温が急上昇を見せている。ただし、常に右肩上がりではなく、落ち込む年代もあるが、全体的には上昇傾向。

・大陸からの影響もあり、大気汚染が進んでいる。樹氷の雪も白く見えるが、実際溶かしてみると、黒い物質が多々含まれる。

・あと1℃世界の平均気温が上昇したならば、樹氷が観測できなくなってしまう可能性がある。はっきりとした時期は断定できないけれども、今のペースでいけば、あと40年後には危うい。

・対策としては、多国間にまたがる問題でもあるので、なかなか難しい。
などのお話をいただきました。

 

実際に黒い物質が含まれている様子を見ると、かなり真っ黒。
自然豊かに見える蔵王の山ですが、それもまた難しい状況に置かれていることがよくわかる内容でした。

 

非常に難しく、時間のかかる問題ではありますが、この講演会を聴いた方は、「後の世代にこの自然を残すためにも自分の出来る範囲のことをしていこう」と思われたのではないでしょうか。

 

その輪が少しずつ広がること、それが何よりの解決策なのかもしれません。