冬の青麻山と松川

青麻山と松川(2月)

 

  

 

 

 

 

 

蔵王町にある山というと、蔵王連峰の各山々を連想されがちですが、それ以外にもあります。

 

その1つが、青麻山(あおそやま)。

 

遠刈田温泉の南東に位置し、東西に長く裾野をひいた山です。

 

この山、他の山々と比べると標高も800m程と低い方なのですが、修験道の聖地として山岳信仰の対象になっていました。

 

そもそも蔵王という地名の由来にも関連のある所なのです。

 

平安時代の頃、修験者・願行(がんぎょう)は、この地にそびえる雄大な山々を目の当たりにし、蔵王の地を道場としました。

山頂に吉野金峯山寺蔵王堂の祭神である蔵王大権現を分祀し、この山の麓に僧坊を構えて、修行三昧の日々を過ごしました。

 

やがて、多くの修験者が集う一大道場へと発展し、願行の死後、その僧坊の跡地に願行寺と号する大寺院が建立された。

 

この願行寺を中心に多くの寺院・僧坊が築かれ、「願行寺四十八坊」と称されるまでになった。

 

願行寺の修験者たちが道場とした山は、願行が蔵王大権現を祀ったことから「蔵王山」と呼ばれるようになりました。
 
その願行寺は、平安時代にこの青麻山の東麓に建立されました。

 

平安時代末期(12世紀末)には奥州藤原氏の庇護を受けるほどの名刹だったのですが、藤原氏滅亡後は徐々に衰退し、戦国時代末期(16世紀後期)にはわずかに三坊だけになってしまいました。

その残った一つの坊が遠刈田温泉にあり、それが次第に蔵王の山詣りへと繋がっていきます。

詳細は、こちらをご参照ください

 

というわけで、蔵王の歴史とも実は密接に関わっている山なのです。

 

そして現代でも山頂から眺めもよく、蔵王連峰や仙台・福島などの山々も見渡すことができます。

 

このように冬の景色を眺めていても、さほど標高が高くはないですが、神々しさを感じられる山だと思いますよ。