平泉世界遺産登録記念! 奥州藤原氏ゆかりの地が蔵王にも! その1

丈六阿弥陀如来坐像

 

 

 

 

 

 
 

 

 
先日、宮城県のお隣にある岩手県の「平泉の文化遺産」が世界遺産に登録されました。
震災の余波が残る同県にとって大変喜ばしいニュースであり、同じ東北の者としてもうれしく思います。

 

さて、それに関連して、ではないですが、実は蔵王町内にも平泉を拠点にしていた豪族・奥州藤原氏に関連した史跡がいくつかあります。

 

それをシリーズでご紹介しましょう。

 

ということで、まずは保昌寺にある丈六阿弥陀如来坐像

 

平安末期に造られたこの像、作者(仏師)も由来(発願者)も不明ですが、その作風は中尊寺金堂の本尊である丈六の阿弥陀像と類似しており、平泉仏教芸術の流れを汲むものだと推測されています。

 

奥州藤原氏は阿弥陀如来をあつく信仰しており、本拠地の平泉に多くの阿弥陀像を造立したほか、東北各地にも阿弥陀像を造立しました。(福島県いわき市の白水阿弥陀像や、宮城県角田市高蔵寺阿弥陀像などもその1つです)

 

しかし、こうした例は決して多くはなく、発願者も一族の中心的な人物に限られます。

 

そのようなことを踏まえると、この丈六阿弥陀如来坐像が造立された平沢という地が、奥州藤原氏にとってきわめて重要な土地であったのだということがわかってくるのです。

 

そのようなつながりがあったとしてみると、かなり興味が尽きない像です。

なお、丈六とは仏像の大きさを表す言葉で、その像が起立したときの身長が一丈六尺(4.8m)となることを意味します。丈六以上の仏像を大仏、それ以下を小仏として区別するそうです。

※この文章は、蔵王町教育委員会 教育総務課 文化財保護係の許可を得て、同課のホームページ「どきたんドットコム」内の文章を要約しております。